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月例会について

日 本 時 計 研 究 会 々 報
平成22年10月(2010.10 No.51-10)
◎ 10月  月例会のお知らせ
  日 時  10月14日(第2木曜日)PM6:00~9:00
  会 場  台東区立上野区民館4階 401  電話 5815-8612
  課 題  「金星観測と時」
  講 師  国立科学博物館名誉研究員  佐々木勝浩氏
 
明治維新間もない明治7年(1874年)12月9日,日本を含む東アジア一帯で金星の日面通過が観測されました.日面通過の観測の主な目的は,太陽と金星それぞれの円が起こす4回の接触時刻(外接2回,内接2回)を測定することです.実は、この現象が起こる時間はヨーロッパは夜で観測できませんでしたので、ヨーロッパ各国は東アジアへ観測隊を派遣しました。日本にもアメリカ、フランス、メキシコが観測隊を送り込みました。
 さて、時刻測定を行うためには正しく時刻合わせをした正確な時計が必要です。天体を観測して正しい時刻を求めることができますが、そのためには正確な経度が必要です。これは、航海中の船に積んだマリンクロノメーターが、出港地の時刻を正確に保存できることによって、天体観測から船の経度を知ることができる、ということと基本的に同じです。
実は、この観測に於いて当時急速に発達した電信網の発達が大きなポイントになりました。電信線の敷設は、明治4年(1871年)にはウラジオストック-長崎間、上海-長崎間が相次いで海底電線で結ばれ、程なく陸路電信線は東京へ繋がりました。これによって日本はヨーロッパと電信線で繋がったのです。来日した観測隊はこの電信線を利用してヨーロッパの時計に持ち込んだ時計を合わせることができ、観測地の正確な経度を求めて観測を成功させることができたのです。
金星観測は日本の経度を決定に大きな役割を果たしました。長崎で行われた観測の際に測定された経度を基に当時東京麻布にあった東京天文台の経度が決定され、それが日本の経緯度原点の決定に繋がりました。今回は、金星観測を例に時刻と位置(経度)が相関関係にあることを解説します。
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